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2024年

4月

10日

2024年4月の活動報告

昨日、定例会を実施しました。

会場とオンラインのハイブリッド開催です。

 

1つ目のテーマは、総会です。

昨年度の活動と収支の報告、今年度の活動計画と予算、運営体制を決議しました。

また、研究会発足25周年ということで、記念事業の検討を行いました。

 

2つ目は、「地域経済循環分析」です。

地域の稼ぐ力を考えるという視点で発表がありました。

 

観光庁地域経済循環分析をツールとして用い、地域経済の全体像やお金の流れなどを表し、分析が行われました。

具体例として、神奈川県鎌倉市、栃木県日光市、岐阜県高山市の分析結果や考察が紹介されました。

 

年度初めということで、複数の見学者がありました。

今年度も、様々な活動を予定しています。

2024年

3月

13日

2024年3月の活動報告

昨日、定例会を実施しました。

 

会場とオンラインのハイブリッド開催です。

テーマは、「日本橋浜町まちづくり」です。

 

不動産会社で日本橋浜町のまちづくりを担当している会員による発表です。

狙いやコンセプト、取り組み内容などの紹介がありました。

 

当初は再開発を中心に検討されていましたが、市況の悪化により難しくなりました。

そこで、エリアの価値向上や街への愛着心醸成を狙った取り組みへと変化しました。

 

具体的には、街の賑わいの創出として街なかテナントの誘致や開発・マルシェの開催、情報発信・PRとして浜町情報発信サイトの開設や地域情報紙の発行、利便性の向上としてバスの無料巡行などが実施されました。

 

結果として、魅力的なテナントの誘致や地域活動の増加、日本橋浜町の認知度の向上などの効果がありました。

エリアマネジメントの組織として、一般社団法人日本橋浜町エリアマネジメントが誕生しています。

 

会員が関わる事例ということで、詳しく理解できました。

多くの質問や感想が出ました。

 

その他、今年度の振り返りと来年度の企画の検討がありました。

来年度の企画は、来月も検討する予定です。

2024年

2月

16日

2024年2月の活動報告

2月13日(火)、定例会を実施しました。

 

会場とオンラインのハイブリッド開催です。

テーマは、「新しい働き方に応えるフレキシブルオフィス」です。

 

商業を専門とする会員の発表ですが、最近はオフィス関係の仕事が増えているそうです。

働き方改革や新型コロナウイルス感染症の影響が大きいと見られています。

 

東京を中心にフレキシブルオフィスが増加傾向にあり、その理由として次のようなものが挙げられました。

  • 【供給側の事情】 オフィスビルの空室解消の手段
  • 【利用者の事情】 起業数の増加
  • 【企業の事情】 生産性向上の一手段
  • 【社会の事情】 リモートワークの一般化

 

フレキシブルオフィスの形態として、「レンタルオフィス」「サービスオフィス」「シェアオフィス」「コワーキングオフィス」の紹介がありました。

専有オフィス型かテレワーク対応型か、基本機能特化か付加価値性重視かといった切り口で分かり易く整理されていました。

 

不動産系や電鉄系、異業種、外資といった具体的な事例の紹介もありました。

大手企業も力を入れて展開していることが分かりました。

 

まちづくりとしてもビジネスとしても、興味深い内容でした。

多くの質問や感想が出ました。

2024年

1月

11日

2024年1月の活動報告

1月9日(火)、定例会を実施しました。

 

会場とオンラインのハイブリッド開催です。

テーマは、「最近の中心市街地活性化政策について」です。

 

1998年に中心市街地活性化制度が制定された以降、自治体の中心市街地活性化計画の策定や国の制度運営の支援などに深く関係した会員による発表です。

現在実施されている中心市街地活性化評価・推進委員会の議論を中心に、紹介が行われました。

 

中心市街地活性化評価・推進委員会の中間論点整理では、中心市街地を巡る状況が整理されており、中心市街地が活性化している自治体は2割強、悪化しているのは4割弱でした。

中心市街地活性化基本計画の認定を受ける自治体は、52件まで減少しています。

 

新しい時代の「まちなか再生」の基本的方向として、4つが挙げられました。

  1. まちづくりリノベーション・低未利用不動産の活用促進
  2. 地域経済の持続可能な好循環の再構築
  3. まちなか再生を担う実施体制の強化
  4. 基本計画に係る仕組みの大胆な見直し

 

そして基本的方向に関する検討の紹介と、地域経済との係わりに関する考察がありました。

 

当研究会は「中心市街地活性化研究会」として発足しており、関心の高いテーマです。

時代や環境の変化など、活発な意見交換がありました。

 

中心市街地活性化評価・推進委員会における検討報告書は、年度内にとりまとめられる予定となっています。

当研究会も、引き続き注目していきたいと考えています。

2023年

12月

13日

2023年12月の活動報告

昨日、定例会を実施しました。

 

会場とオンラインのハイブリッド開催です。

テーマは、「津田沼駅北口再開発」です。

 

2023年2月に津田沼駅北口で津田沼パルコが閉店し、3月から跡地に津田沼ビートがオープンしました。

その開業に関わった会員から、リニューアルの事例発表がありました。

 

津田沼駅周辺の商業環境やリニューアル内容、スケジュールなどが紹介されました。

旧パルコA館の売却に伴う導線やフロアの減少、使用期限の縛り、リニューアル時期が周辺商業施設と被る、新型コロナウイルス感染症の流行など、様々な苦労があったそうです。

それでも、全ての区画を使って開業できました。

 

テナントリーシングなどでは、具体的な話を聞くことができました。

施設で使用するロゴを本人が作った話には、参加者から驚きの声が上がっていました。

 

この地域に詳しい会員からは、津田沼の歴史や商業施設の変遷などの紹介がありました。

活発な意見交換があり、色々な視点で考察が行われました。

2023年

11月

15日

2023年11月の活動報告

昨日、定例会を実施しました。

久しぶりに、オンラインのみの開催です。

 

テーマは、「金沢の振り返り」です。

先月の一泊研修で、金沢商業活性化センター金沢エムザなどを視察しました。

それを基に、振り返りを行いました。

 

視察先と視察内容の紹介の後、金沢の中心市街地が抱える課題とSWOT分析、参加者からのレポート発表がありました。

その後、全体で意見交換をしました。

 

今回も、商業や不動産、マネジメントなど、各人のバックボーンに基づいた様々な分析や考察が行われました。

金沢の取り組みを高く評価する声が多い一方、課題の指摘もありました。

 

日本のまちづくりでも先行すると考えられる金沢の取り組みと、今後どういった展開を見せるのか、関心が高かったです。

有意義な振り返りでした。

 

このレポートは、視察先への提出を考えています。

2023年

10月

27日

2023年10月の活動報告

10月21日(土)~22日(日)は、一泊研修でした。

今年は、石川県金沢市を訪問しました。

集合後、八百萬本舗に向かいました。

 

江戸後期の町家をリノベーションした複合ショップです。

先月の定例会でこの施設を運営するE.N.N.の小津誠一さんのお話を聞いており、実際に見て確認しました。

 

金沢有数の観光地の一つである「ひがし茶屋街」への動線上に位置しています。

工芸品や食品の購入だけでなく休憩もできるのは、便利であると感じました。

すぐ近くに位置する、主計町茶屋街です。

歴史的な建物が、宿泊や飲食といった用途に利用されています。

ひがし茶屋街です。

こちらも、歴史的な街並みを活かした観光地区です。

 

あいにくの天気でしたが、多くの人が訪れていました。

中心市街地に戻り、金沢商業活性化センターを訪問しました。

金沢商業活性化センターは、金沢市が50%出資する第3セクターのまちづくり会社です。

事業推進型のTMOとして、商業施設「PREGO」、ワンコインバス「まちバス」、共通駐車サービスシステム「金沢まちなかパーキングネット」などの運営を行っています。

 

各事業の紹介の他、質問に丁寧にお答えいただきました。

 

髙本泰輔さんのご案内で、街歩きを行いました。

せせらぎ通り、長町武家屋敷跡、木倉町新天地、片町、竪町、PREGO、香林坊などを巡りました。

 

歴史的な建物や地形を活かした作りや、店や人の数の多さに、金沢の奥深さを感じました。

懇親会では、髙本さん、小津さんの他、明日お話を聞く予定の2人にもご参加いただきました。

ここでも、多くの話を聞くことができました。

翌日は、武蔵地区金沢エムザを訪問しました。

こちらで、熱田隆明社長と、金沢中心商店街 武蔵活性化協議会の中島祥博会長のお話を聞きました。

以前は名鉄丸越百貨店(めいてつ・エムザ)でしたが、2021年に経営権が名古屋鉄道から茨城県のディスカウントスーパー「ヒーロー」に移り、金沢エムザとして再スタートを切っています。

 

百貨店にあまり縁がなさそうに見えたことで、当初は地元の方達に疑念を持たれることもあったそうですが、中島さんらと連携して活動されています。

金沢エムザに変わってからの取り組みや、経営に関与するきっかけなどについて、詳しくご説明いただきました。

 

中島さんからは、中心商店街の取り組みやエムザの変化、金沢市についてご紹介いただきました。

中心市街地で長年、様々な役割を務められている方のお話であり、金沢市と中心市街地・商業について理解を深めることができました。

エムザ内に存在する、武蔵住吉神社を参拝しました。

 

この土地が青果卸売市場だった頃に、市場内にあった神社です。

現在のエムザの取り組みの中でも、存在感を持ち続けています。

この後、解散し、自由行動になりました。

 

今回の一泊研修も、密度の濃い内容でした。

今後の活動に活かしていきたいと考えています。

2023年

9月

16日

2023年9月の活動報告

9月12日(火)、定例会を実施しました。

会場とオンラインのハイブリッド開催です。

 

テーマは、「金沢市におけるエリアリノベーション」です。

E.N.N.の小津誠一さんの講演です。

 

小津さんは、金沢を拠点に、空間を中心とした様々な事業を展開されています。

 

 

  • e.n.n.architects
    • 建築やまちづくりなど、空間の企画、デザイン、設計監理
  • 金沢R不動産
    • 不動産の仲介、企画・計画、開発、運営
  • real, local
    • ローカルを発見・発信する、地域情報ウェブマガジン
  • LUGU
    • 飲食店や物販店の運営
  • 八百萬本舗
    • 江戸後期の町家をリノベーションした複合ショップ

 

取り組みだけでなく、建築や不動産、まちづくりに対する想いなども聞きました。

質疑も活発に行われました。

 

来月の一泊研修では、金沢を訪問します。

今回紹介のあった八百萬本舗なども、見学の予定です。

2023年

8月

10日

2023年8月の活動報告

8月8日(火)、定例会を実施しました。

会場とオンラインのハイブリッド開催です。

 

テーマは、「タワーマンション開発の動向から考えるまちづくり」です。

不動産を専門にする会員の発表でした。

 

タワーマンション(タワマン)の概念、超高層マンションの歴史、工法、関連法規などの紹介の後、タワマンとまちづくりについて発表がありました。

タワマン増加の理由として、次のような点が挙げられました。

 

  1. 供給側要因
    • 工場地の大量供給、駅前・市街地再開発、開発主体、コスト要因
  2. 需要側要因
    • 市場要因(利便性、資産保有目的など)、税的要因
  3. 行政側要因
    • 工場や倉庫跡地の利用、駅前商業施設の退去、人口・世帯数の確保、高所得層の確保、再開発の目玉化、行政施設等の一体的整備

 

また、タワマンを中核としたまちづくりのメリット・デメリットの紹介がありました。

神戸市ではタワマン規制が実施され、京都市では逆に緩和されているそうです。

 

一口にタワマンといっても色々な種類や歴史などがあると理解できました。

活発な意見交換がありました。

 

その他、7月に実施した向島橘銀座商店街(下町人情キラキラ橘商店街)視察意見交換を行いました。

こちらは、視察レポートを作成しています。

2023年

7月

10日

2023年7月の活動報告

7月8日(土)、向島橘銀座商店街(下町人情キラキラ橘商店街)を視察しました。

最初に、商店街のエリアで空いていた土地を購入し、2階建て長屋を建てられた紙田和代さんの取り組みを見学しました。

1階はシェアキッチンとコワーキングスペースで、2階は2部屋の住居となっています。

商店街の賑わいの連続性を守りたい想いから土地を買い取り、このようなプロジェクトを実施されました。

けん玉横丁新築長屋プロジェクト

紙田さんが経営する、コッペパン専門店「ハト屋」です。

 

大正元年創業の歴史あるパン屋でしたが、閉店していました。

そこで、紙田さんが購入し、新生「ハト屋」を誕生させました。

次に、向島橘銀座商店街協同組合を訪問し、大和和道事務局長にお話をうかがいました。

商店街の歴史や事業、地域との連携など、詳しくご説明いただきました。

 

商店街の様々な取り組みにより、中小企業庁がんばる商店街30選に選ばれたこともあります。

大和さんは商店街組織の役職の他、大学院の客員教授などを務められています。

向島橘銀座商店街に止まらず、広い視点での商店街のお話がありました。

 

講演に続く意見交換は、活発に行われました。

商店街の店で、懇親会を行いました。

大和さん、紙田さんにもご参加いただき、更に深い話が展開されました。

商店街の事業や想い、課題など、改めて理解する機会となりました。

この知見を、今後に活かしたいと考えます。